M5StickCとUI-FLOWで、ペットヒーターのサーモスタットを自作 してみた。

2020-07-08

ヒヨコを飼う事にしました。

生まれたばかりのヒナは体温調整がうまくできないので、ヒーターで温めて気温を36℃~39℃ぐらいに保つ必要があるそうです。

温度調整するサーモスタットは、3000円ぐらいから。手元にM5StickCがあるので、作ってみる事にしました。

用意したもの

  • M5StickC
  • Relay Unit
  • Env Hat
  • ヒヨコ電球
  • 電球ソケット(熱くなるので磁器製がいいらしい)
  • 棒型圧着端子(Relay unit への接続用)
  • ビニールテープ(絶縁用)
  • 延長コード

今回買ったヒヨコ電球は球のみのタイプだけど、ソケットとガードがセットになっているタイプを買えば、ソケットの自作は不要です。

M5StickC と、Env Hat はもともと持っていたので、サーモスタット部分だけならrelay unitと 圧着端子で600円ぐらいの原価でできました。M5StickCとEnv Hatも買うと3000円弱になるので、既製品サーモスタットを買うのと価格的にほぼ同じ。

実は、精度が上がったという Env Hat Ⅱ も買ったけど、UIFlow やファームが現時点で未対応のようなので、Env Hat を使いました。

組み立て

不要な延長コードをバラして、ソケットに接続。

片方の線を切って、棒型圧着端子を付け、ビニールテープで絶縁。

Relay Unitに接続は、RELとGNDにつないで、N.C.(リレーがオフで、通電)

キャリブレーション

Env Hat は、M5StickC 本体の熱の影響を受けて、温度が高めに計測されるらしいので、常温と冷やす温めるの3パターンを確認しました。比較は、家庭用の温湿度計。

温度計Env Hat
常温26.8℃30.4℃
冷やす23.5℃24.0℃
温める

と、結構差があるなと思いながら、このあたりまで調べていたら、こんなツイートを発見。

ジャンパケーブルで延長してみたら、温度計と同じぐらいになりました。

プログラム

プログラムは単純に、1分毎に温度と湿度を取得して表示。温度が30℃以上ならconnect on、未満ならconnect off(connect onは「通電する」のon ではなく、リレースイッチのon。N.C.(デフォルト通電ON)なので、connect onにすると通電OFFになる)

動作確認

ひとまず、30℃を境にオンオフできました。

今後の予定

  • 育雛箱(ヒヨコを育てる箱)を作り、実際に設置して閾値を調整。
  • 記録をとるために Ambient にデータを送る処理を追加したい。
  • 温度、湿度が快適な状態から大きく外れたら、携帯に警告メールを飛ばしたい。
  • カメラを設置して、スマホから観察したり、定期的に写真を撮ったり。